電波天文の保護

電波の保護とは?

電波天文学は、宇宙からの微弱な電波を観測しています。例えば、携帯電話を仮に月の距離まで持って行くと、全天の電波天体の強度ベスト10に入ってしまいます。電波天文観測では、しばしば他の無線業務から出される人工の電波が観測に悪影響を与えます。ちょうど、光学望遠鏡の観測で、都市の照明光によって空が明るくなり、観測が邪魔されるのに似ています。電波は通信や放送やレーダーなど多数の無線業務によって使われています。人や車両の通行には交通法規がありますが、各無線業務で使える周波数は、業務ごとに細かく国際的な規則によって割り当てられています。電波天文にもいくつか主要な周波数が割り当てられ、保護されています。しかし、保護は本来の電波天文観測には十分ではありません。国立天文台には電波天文周波数小委員会があり、電波天文観測が円滑にできるように様々な活動をしています。